そもそも、いつの間に連絡先交換したの⋯?
どうしてきょーくんは真帆ちゃんとデートなんかしたの⋯?
「本当に楽しかったなぁ~」
幸せそうに土曜日の事を語る真帆ちゃんとは対象的に私のテンションはどんどん下がっていく。
もう、聞きたくない。聞きたくない。
「でね、片山先輩が~⋯」
「っごめん真帆ちゃん、ちょっと具合悪いから保健室行ってきてもいいかな⋯」
「あっ、うん。ごめんね気づかなくて」
「ううん。じゃあ、ちょっと行ってくるね」
どんどん出てくる土曜日の思い出話についに耐えられなくなって逃げた。
心配そうに眉を下げる真帆ちゃんを見て心苦しかったけどどうしたってあの場にいたくなかったんだ。
協力する、なんて言っておいて最低だ。私。