ギュッと服の袖に違和感を感じ見れば、梅が俺の袖に手を伸ばし掴んでいた。



小さな手。



それだけで可愛いと思ってしまう俺はもう大分重症だ⋯⋯というより変態の域に入っていると思う。






⋯その手を掴んで引き寄せてこの胸の中に閉じ込めてしまいたい。





どんどん綺麗になって大人っぽくなっていく梅が離れていかないように。

俺の方が年上のはずなのに置いて行かれそうな気になってしまうのは何故なんだろうか。







ヒュルル─────⋯⋯、





打ち上げ花火が弾ける瞬間、ギュッと胸が痛んだ。





長年募らせてきた想い。



嗚呼、もう苦しい。