私の事を一人の女として意識してもらうんだ!なんて意気込んでいた数時間前の私は今は真っ青な顔でゲッソリしながらベンチに横たわっていた。
というのもきょーくんとのデートが楽しすぎて、久しぶりの遊園地という効果もあり調子に乗った私はコーヒーカップでグルグルと回し過ぎ、更に小さい頃に苦手だったジェットコースターをもう高校生なんだからという意味の分からない理由で克服したと思い込み意気揚々と乗り込んだ挙句、気分が悪くなってしまい猛烈な吐き気に襲われたのだ。
もちろん一人の女として意識してもらうという目的を忘れたわけじゃない。
だけど楽しくて楽しくて調子に乗り過ぎたのも事実。
⋯本当、情けない。
情けなさ過ぎる。



