翌日、そして翌々日。


2日間に渡って行われたテストは無事に終了した。





「テストどうだったの?」

「バッチリ。結構自信あるよ」


椅子に座ったまま振り返った千紗に親指でグーマークを作る。



「良かったじゃん。片山先輩にも報告しなよ」

「もちそん。千紗は?どうだったの?」

「まあ普通」

「⋯千紗みたいなタイプの普通って絶対成績良いよね」

「何よそれ」


クスっと笑う千紗は大人っぽくて綺麗だなぁと思っているとパタパタと駆け寄ってくる足音が聞こえてきてトントンと肩を叩かれた。

振り向けばそこには真帆ちゃんが。





「小梅ちゃん!テストどうだったっ?」



気になる、という表情で首を傾げる真帆ちゃんは千紗とは真逆でとても可愛い。
もうなんで私の周りにはこんなにも美形揃いなんだろうと不貞腐れたくなる。



「自分の中では良く出来たと思う」

「ほんと!?良かったねぇ!私も良く出来たよ!」

「そうなの?良かった!頑張ったもんね」

「うん!それでさっそく片山先輩に報告に行かない?もう帰りだし」

「そうだね」


それを聞いてヒラヒラと手を振る千紗。


「早く行ってきなよ小梅。私ももう帰るから」

「うん、ありがとう。またね千紗」

「じゃーね」


教室で千紗と別れてから私と真帆ちゃんはきょーくんの教室へ向かった。