「ねぇきょーくん。ちゃんと約束覚えてる?」



隣を歩くきょーくんに尋ねる。
明日のテストはもちろん頑張るけど、それよりも頭を占めるのはきょーくんとした約束。



2人で出掛ける事なんて今までだってたくさんあったけど、毎回、毎回、楽しみで仕方ない。


きょーくんと居ると楽しいし幸せだと感じるし何よりも好きな人だから。


でも今回はいつも以上に楽しみなんだ。




それは勉強を頑張ったっていう達成感と、もう中学生ではない、高校生になったというちょっとした変化のせい。






「もちろん覚えてるよ」

「忘れないでね?」

「ああ。だから明日ちゃんと頑張れよ」

「うん!」




約束の為にも明日のテストは頑張ろうと思った。