それから毎日放課後は私ときょーくん、そして真帆ちゃんで勉強をした。
きょーくんの教え方が上手い事もあってどんどんと理解出来る問題が増えていっているのが自分で分かるほどだった。
「きょーくん、出来たよ」
きょーくんに出された応用問題を解いて見せればきょーくんは私の答えを確認してから顔を綻ばせる。
「ん、正解。よく出来たな」
「本当!?」
「ああ。少し難しいのを出したんだけど正解。これならテストも大丈夫だな」
ワサワサと私の頭を撫でるきょーくん。
テストはもう明日だ。
「きょーくんのおかげで私も今回は自信がついたよ」
「なら良かった」
テスト前はあんなに不安だったのに今ではすっかり自信がついてきて⋯それは真帆ちゃんも同じようだった。



