それから約1時間経った頃だろうか、私の目の前の大通りをまばらに私と同じ学校の生徒が歩いている姿が目に入った。
委員会の終わる時間になったのかな?
でもそれも委員会によってバラバラだろうからきょーくん達がいつ頃ここを通るのかは分からない。
窓際のカウンター席に座り、歩道をこれでもかというくらい見つめていると、キョーくんが歩いているのが見えた。
背が高くてサラサラのブラウンの髪。
そしてなんといってもあの綺麗な顔。
誰よりも目立つ彼。
すぐにきょーくんだと分かった。
だから思わず“きょーくん”と言いそうになった。
「きょーくっ、」
でもその言葉は途中で止まってしまったんだ。
きょーくんの隣には真帆ちゃんがいたから。



