あ……

今の自分って更に惨め。

そんな気持ちも込み上げてくる。

と、


「っと、いけない。急いでフロントに行かなくちゃ―…じゃあ、瀬名さん、お昼休憩ごゆっくり」

「あ、はい。お疲れ様です」

「お疲れ様」


にこり、と、微笑んで舞川マネージャーがさっていく。

思わず、ふぅっと、大きな溜め息をついてしまう。

手には、模擬挙式の写真。

写真に写る花嫁姿の私と、現実の私とのギャップに、


「はぁ~…」


また、溜め息……


「幸せ……逃げちゃう」


そんな呟きまで零れる。