『ふざけんな』


美紅は、もう限界だったみたい。


菜美も、すごく心配してくれた。


『優しいね、2人は本当の友達だよ。ありがとう』


それから2日後、1人で帰ってたら、突然私を呼ぶ声がしたんだ。


振り返ると、さよちゃんがいた。


『ごめんなさい、麻衣ちゃん。私ね、麻衣ちゃんに謝らないといけなくて。あのね…今日、私、平田君にダンスの相手になって欲しいって申し込まれちゃったの』


『…』


声が出なかった。


ただ、すごく悔しくて涙が出た。