紫葵は笹本くんを愛しそうに見つめていて、笹本くんもそれに応えるように微笑んでいた。


でもふとした時にでる、
笹本くんの笑い方に異変を感じた。



バスケの試合で見た時のように喜んで無邪気な笑顔で心から笑っている笹本くんはその笹本くんの中にはなかった。




なにかに必死に追われてて、紫葵のために必死にとりつくろうとしている感じがした。






その1年間に何があったかなんて私には知らない。