「…っ、」 咄嗟に扉を閉めて、家を出る。 体中の毛が逆立つ感覚。こみあげる嘔吐感。 …キモチワルイ 「…っう、」 近くの草むらに膝をついて、吐いていた。 吐くものがなくなっても嘔吐感が止まらない。 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ キモチワルイキモチワルイキモチワルイキモチワルイ ――助けて。 誰か、助けてください。