かわいい戦争




「はい!皆さーん、盛り上がってますかー?『オンナノコ*ソルジャー』ピンク担当、リタです!」



最後にリタのターン。


会場がピンクの光に包まれる。


わたしもいち早くペンライトをピンクに変えた。



リタは今日のライブのために、髪色をホワイトピンクに染め変えていた。


透明感のある白色に、ほのかに薄紅色が浮かび上がる。

スポットライトが当たると、薄紅色の艶がより際立つ。



「リタああああ!!」

「こっち向いてえええ!!」

「大好きいいいい!!」

「卒業しないでぇぇっ」



四方八方から、リタへのラブコールが反響する。

わたしも負けじと声出すぞ!


絶叫に混じって、すすり泣く音や嗚咽も聞こえてきた。



「今日はあたしの卒業ライブに……」


「リタちゃーん!!!」



ひと際野太い呼び声に話すのをやめて、声のした方向に手を振る。


それにまた歓声が沸く。



「えへへ、皆ありがとうね。今日はライブに来てくれてすっごく嬉しい!あたしはこれでそつぎょ……」


「リタちゃんだけ出てー!」



……え?



先ほどと同じ、野太い声。

同じ人だろうか。



「こういうこと、よくあるの?」


「……わかんない。お店もあるからあんまりライブに参加したことなかったし。でも……」



ひつじくんが心配そうにステージを見つめてる。