かわいい戦争



これでリタ風メイクの完成!


ビューラーとかシェーディングとか今回やらなかったこともあるから、5分もかからなかったはず。




『えっ、やば』

『かわ……』

『リタちゃんだ……リタちゃんが2人いる……』

『これは間違える』

『化けやがった……』

『マスクは強いな』

『メイクでこんな変わる!?』

『すごすぎ』




さっきまで棘だらけだったコメント欄が、気づけば絶賛の嵐。


反響の大きさに自分が一番びっくりしてる。



証明……できたんだ。

わたしの努力が報われた。



『え、K.Sちゃん?』



……あ。

わたしのイニシャル。


このアカウント……わたしと同じ班の女の子メンバーのものだ。



高校でできた友達にすっぴんがバレちゃった。



急激に不安一色になる。


鼓動がドクンッと軋む。



――メイク詐欺。

――騙された。



また煙たがられるかも。


嫌われるかも。



友達が離れていっちゃうのはやだよ。



『かわいい!!』


「……え?」



嫌われて……ない?

ありのままのわたしを受け入れてくれるの?



『今度メイク方法詳しく教えてね!!』



わたし、素敵な友達を持ったなぁ。


もちろんだよ!!
と、今は心の中で頷いておく。


明日学校でたくさん話そう。


まずは「ごめんね」と「ありがとう」から。




『でもさ、作ってるだけじゃん?』

『元はブスだしなー』

『化けの皮はげたら終わりだろ』

『本物の美少女が隣にいちゃ霞むわな』




それでもやっぱり認めてくれない人もいて。


反論できないのがもどかしい。