後悔したくない。
わたしも戦いたい。
相変わらずわたしは自分勝手だね。
わがままでもどうか怒らないで。
「あの写真はわたしなんです。璃汰の家庭事情を知ってたから、お節介だとしてもなんとかしたくて。璃汰を装って潜入したんです」
『は?』
『こいつ誰』
『ブスがリタちゃんのフリ?』
『はいダウト』
『さすがに無理ある』
案の定、視聴者は厳しい。
そりゃ素のわたしを見たら真に受けないよね。
こうなることは想定していた。
それでも誰かが真実を明かさないと、嘘が真実になってしまう。
その嘘に苦悩することになるのは、他でもない璃汰でしょ?
『リタちゃんの友達?』
『イタいファンだな』
『もしかしてパシりの子?』
『あ、リタがいじめてた奴?』
『いじめられてそう』
『リタちゃんのSなとこ見たい』
当たりの強いアンチに辛くなるどころか、無意識に笑みをこぼしていた。
「璃汰がいじめるわけないじゃないですか。奴隷だとかパシりだとか、わたしは感じたことないです。璃汰は天邪鬼なところもあるけど、頑張り屋さんで優しくて……昔からわたしの憧れです」
「っ、」
「大好きな、友達です」
せめてリタのファンには響くといいな。
「嫌い」より「好き」であふれてほしい。
これもわがままなのかな。



