カバンに入れていたらしいメイクポーチを璃汰に手渡された。
「よろしくね、海鈴」
璃汰も同じ。
わたしを信じてくれてる。
「任せて!」
メイクについてたくさん勉強してる。
技術も向上してる。
誰かにメイクしたことはないけど、きっとできる。
相手が璃汰ならなおさら。
ニキビ1つない透明感ある素肌に、ファンデーションは要らない。
倉庫内でもきらめくアイシャドウを瞼の上に乗せて、アイラインを目尻に描く。
少しでも顔色がよく見えるようにピンクのチークとグロスを塗ったら。
極上にかわいいお姫さまの出来上がり。
「こんな感じでどうかな?」
「最高よ。ありがとう、海鈴」
「よかった!」
元がいいからメイクもちょこっとだけ。
璃汰の良さが際立つようにやってみた。
喜んでもらってホッとした、けど……。
「服はどうするの?」
何をするつもりなのかわからないけど、メイクをしたってことは見た目に気を遣うことをするってことでしょ?
リボンとフリルがかわいらしい服は汚れまみれでは、ヘアスタイルやメイクがかわいくてもキマらないよね。
「よ、よければコレ使ってください……!」
悩んでいると、まろんちゃんが着ていた上着を差し出した。



