かわいい戦争



ごめん、璃汰。

璃汰は黙って受け止めようとしてたけど、わたしには無理だった。


誤解されてるのが悔しくて、我慢できなくて。



「璃汰が楽したことなんか一度もないし、完璧な天才でもないよ。何でもできるように見えるのは、璃汰が努力を怠らないから。璃汰はどんなときも『オンナノコ*ソルジャー』やファンのことを考えて、強く、かわいく在ろうとしてる。そうやって自分の居場所を守ってる!」



こう見えて璃汰はそんなに器用じゃないよね。


人より何倍も頑張って頑張って……ようやくセンターになれて、デビューの話をもらえた。



『努力は必ずしも報われないけれど、努力しなきゃ報われるものも報われない。それならあたしは傷つくのを怖がってるより、傷つくのを覚悟で戦うわ』



わたしも最初は上辺に見惚れて、憧れた。

だけどね、今は璃汰の意志を尊敬してる。


そんな璃汰だから、そばにいたいの。




「グループを離れる決断をしたのだって、きっと簡単じゃなかったはずだよ」


「あ、あんたごときが、何をわかった風に……」


「わかるよ」


「え?」


「だってわたし、璃汰のものだから」




親友であり、味方だから。

理解者でありたいから。


へへっと喜色満面すれば、璃汰と目が合った。



あ、「なに言ってんのよ、バカ」って恥ずかしがってる。



ほんとのことを言っただけだよ。


わたしのお姫さまはすごいでしょ、って。