う、うわあ……。
知らぬ間にほとんどの不良が失神してる。
特に天兒さんにロックオンされた不良たちの損傷が比較にならないほどひどい。
し、死んでないよね……?
「勇祐、見ろよ。奪わなくても俺のとこに飛んできやがったぜ?コレも俺のもんになりたかったんだな。あひゃひゃひゃ!」
「幸せな脳してんのな。一回そのこん棒で叩き直したらいいんじゃねぇか?」
勇祐くん!ニコニコしながら言うセリフじゃないよ!?
「はあ、はあ……っ、余裕ぶってんじゃねぇよ!!」
「あ?まだいたのか」
「おりゃあああっ!!」
「うっせぇぇぇ!!!」
機嫌のいい天兒さんと不機嫌そうな勇祐くんが、それぞれ1人ずつ不良に鉄拳を食らわせた。
不良たちは一撃で倒れた。
もう立っている不良はいない。
皆は……よかった、ケガしてない。
そうか。相手がいなくなったから、未來くんとひつじくんがこっちに加勢しに来てくれたんだ。
「ん?……うわ、コレ全然新型じゃねぇじゃねーか。古っ。いつのだよ」
「そう言いつつ自分のもんにしようとしてんじゃねぇよ!!」
勇祐くんが躊躇なく敵の山を踏んづけて天兒さんに近寄っていく。
「痛っ」
「ぐへ」
「うぐ、」
その山を登るたびに苦しそうな悲鳴が聞こえてくるんですが……。
相手は敵なのに同情してしまいそう。



