かわいい戦争



せっかく璃汰がここに来たなら、親子で話し合わなきゃ。


真実を2人で確かめ合ってほしいの。



「リンカさんと……家族と、話して」


「なに、言ってるの」



わたしと向かい合う璃汰は、意味がわからないと言わんばかりに形のいい眉を寄せる。



「あたしがあいつを嫌いって、あいつがあたしを見捨てたって、知ってるくせに綺麗ごとを押しつけるの?」



手首を掴む力が一段と強くなった。


……痛い。

けど、ここで引けない!


わたしも握力をぎゅっと力ませた。




「綺麗ごとなんかじゃない!璃汰には必要なことだよ!」


「……まさかそんなことのためだけにこんなところにいるの?あいつみたいな格好をして?バカじゃないの」


「バカでいいよ!バカでもバカなりに行動したかったの」


「自分勝手ね。あたしの気持ちはどうでもいいの?」


「どうでもよくないからここにいるんだよ!璃汰の気持ちも話も信じたくて、確かめたくて、リンカさんに会いに来たの!」




自分勝手だって最初から自覚してるよ。


璃汰に怒られることも想定してた。



それでもあきらめたくなかった。


璃汰みたいにわたしも頑張りたかった。