かわいい戦争




そして、ひつじくんと衣装を選び始めた。


部屋にあるあらゆるドレスを1着ずつ検討していく。



「コレとか、どう?」


「かわいい!」



服を手に取って選ぶひつじくんは、嬉しそうで楽しそうで、チカチカきらめいていた。


今のひつじくんに陰りはない。


モヤモヤをちょっとは取り除けたのかな。

だったら、いいな。



「コレに、こういうの合わせたら、もっとかわいいよ」


「本当だ!このコーデいいかも!」



コーラルピンクのドレスは、首元にはフリルをあしらっていて、横には大きなリボンが飾られてる。


胸元部分まで総レース、下はふんわりとしたチュールスカートの女の子らしいデザイン。


スカートは丈が後ろだけ長く、足をカバーしてくれる。



上に淡いブラウンのファーショールを羽織れば、腕を隠しつつ、ふわふわとした印象を持たせることができる。



うん、何回見てもかわいい!完璧!



「ひつじくんのおかげであっという間に決まっちゃった」


「僕はただ手伝っただけだよ」


「そんなことないよ。すごくすごーく助かった!」



ドレスとショールを大事に抱えて、感謝の気持ちを伝える。



「かわいくなる手伝いをしてくれて、ありがとうね」



わたしは璃汰みたいに細くないし、お世辞にもスタイルいいとは言えない。


だけどひつじくんが協力してくれたから、こんなわたしでもかわいくなれそう。



わたしに自信をくれたのは、紛れもなくひつじくんだよ。