かわいい戦争





「真実を確かめるって、具体的にどうやって?」



紙パックのジュースを飲むひつじくんが、こてんと顔を斜めにする。



「いろいろ考えたんだけど、璃汰のお母さんの職場に直接潜入するしか方法が浮かばなくて……」



璃汰のお母さんは昔から、璃汰との時間よりも仕事を優先しているらしい。


だったら、その仕事場に潜り込んで、確かめに行くしかない。



璃汰のお母さんがどんな人なのか。

璃汰のことをどう思ってるのか。



「職場、わかるの?」


「前に璃汰が言ってた。繁華街にある有名なキャバクラで働いてるって」



「「「キャバクラ!?」」」



3人とも驚愕して目玉が飛び出そう。


これまで無関心だった天兒さんのまん丸な目が、急に生き生きし出す。




「キャバクラに潜入?いいじゃねーか。思う存分やれ!」


「さっきは、首つっこむなって、言ってたくせに」


「キャバクラに潜入するんだぜ?んなおもしれーこと、俺が止めるわけねぇじゃねーか」


「……ほんと、リッキーってわかりやすい」


「わかりにくいよりいいだろ?」




ドヤ顔の天兒さんに、ひつじくんはため息をつく。


紙パックがぺちゃんこだ……。



「ま、まさか海鈴ちゃん、1人で行く気~!?」


「う、うん、そのつもりだけど……だ、ダメ?」


「そりゃダメっしょ!」



食い気味に反対された。

なぜだ。