「利希がそんなんだから、海鈴ちゃんも落ち込んでたんじゃね~の?」
違う?とこちらを窺ってきて、即座に頭を振る。
天兒さんの性格の悪さにはとうに慣れました。
「ちげーじゃねぇか。お前ら今、俺を侮辱したんだぞ?自覚してんのか?あ?おら、土下座して謝れ」
「うん、来世でね」
「それじゃあなんで暗くなってたの~?」
ひつじくんと未來くんの、天兒さんへの徹底的な塩対応……!
熟練感あって拍手したくなる。
未來くんなんて、完全に無視してたし……。
「あっ、もしかして俺らのファンにいじめられたり……」
「ち、違います!!」
すぐさま否定。全力否定。
学校生活は至って平和です。
2人の対応力に唖然としてたせいで、悪い方向に話がいってしまうところだった……。
「……り、璃汰のことで、ちょっと考えこんじゃって……」
「りったんのこと?」
「うん……。璃汰、家族とうまくいってないらしくて。璃汰の家は璃汰と母親の2人だけだからなおさら璃汰も苦しんでると思うし、ただすれ違ってるだけならなんとかしてあげたいな、って」
「……りったんちって、母子家庭だったの?」
驚いてるひつじくんに、驚いた。
え?
知らなかったの?



