見惚れていると、バチッと目が合った。
ハッとして俯く。
「そんな見つめてどーした?」
だけど未來くんは意地悪で、わたしの顔を覗き込んでくる。
うっ……。
急に恥ずかしくなってきた。
「あ、えっと……未來くん、兄弟っている?」
「へ?いるけど~?上に1人と、下に1人。それがどうかした?」
「な、なんだか、お兄ちゃんみたいだなって、思って……」
あー、ポカンとしてる。
この状況で何言ってるんだって感じだよね!
わたしもそう思う!うん!!
でも、本当にそう思ったの。
お兄ちゃんみたいな未來くんは、副総長に適任だな、って。
「俺のことなんかどーだっていいでしょ~?」
むぎゅ、とマスク上から鼻をつままれた。
「今は勇祐の話っしょ?」
「う、うん……」
わかればよろしい。
と、指が離される。
……もしかして今の照れ隠し?
まさかね。
「俺の話って何?」
「……えっ!?」
やけに近距離から勇祐くんの声がするなぁって思ったら。
なんで目の前にいるの!?
「い、今の今まで、あっちに……」
「片付いたから戻ってきた」
「もう終わりかよ。案外つまんなかったな」
「片付いた?終わり??」
後ろで興がそがれてる天兒さんのボヤきが気になって、過激派なファンのほうに視線を移す。
過激派なファンは、全滅していた。



