正義が悪に負ける時



8年目にして、
初めて仕事をずる休みした。


母さんから貸して貰ったお金を財布に入れ、
泣き叫びながら空港まで走った。



9年振りに帰ってきた故郷も、

父さんに見つかるかもしれないという恐れも、

僕にとってはどうでも良かった。


ただひたすら、
マコが入院している病院へと走り続けた。