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「じゃあ、あとは〜飲み物かな?」

「お菓子、買いすぎじゃね?」

「えー?そうかな……」

「ま、いいけど。松永の胃袋なめない方がいいらしいし」

「ぐ……!もうそれ忘れて!」



ハハッと楽しそうに笑う佐倉を見てると、自虐ネタを使ってでも、佐倉の笑顔が見られるならそれもありだな〜なんて。


私は本当にどうしちゃったんだろう。


弥一のことで落ち込んでる時に、たまたま傍にいてくれたのが佐倉で……。


だから、佐倉を好きになれたら……なんて気持ちがどこかで芽生えたのかもしれない。


恋ってよりは、甘え。
佐倉を好きになれたら、弥一を好きでいる時よりずっと楽になれる気がしてる。


……だけど、私のこんな半端な感情に佐倉を巻き込んで良いはずがない。


「ジュース買って、萌菜のおじさんのお店行こっか」

「ん」


佐倉といると、不思議と弥一のことを忘れられる。
それが、私にとって1番心地よくて、楽ちんで、ずっと続けばいいって思う。


……佐倉の隣にいたいって思わされる。
なんて思う時点で結局は、私はどこかで弥一に支配されてるんだ。