【どうしよう!!告られるかな?期待するだけ違った時がキツイけど。浮かれちゃう(*゚O゚*)】
萌菜からの返信に思わずこっちがホッコリする。
前に、テツの気持ちは聞いたことがある。
あの時は焦りながら萌菜には言うなって言ってたけど、やっと自分で萌菜に伝える覚悟が出来たのかな?って思うと感慨深い。
……幼なじみで、ずっとそばにいた萌菜とテツが。
月曜日には恋人になってるかも。
そう思うと、私も嬉しい。
【うんっと可愛くオシャレして行きなよ?自信もって♡後で詳しく聞かせてよね】
それだけ送れば、すぐに【ありがと♡りょうかい!】とだけ返信が来た。
既読をつけてそれっきり返信をせず、ポケットへとスマホを滑らせて、途中だった文庫に視線を戻すけど、
どんなに読もうとしても、頭が文章を理解しようとしてくれない。
頭を過ぎるのは、日曜日への不安。
弥一と水族館に行ってしまったら、逃げられなくなるような気さえして。
『ずるいこと言ってもいい?』
あの時の弥一の言葉と表情が、今もまだ私を支配している。


