その夜・・・。

 ジックニーとノエリは、綺麗に輝く月を見ながら、また1つになっていた。

 心が軽くなったせいなのか、全てが愛しく思える。

 初めての時の痛みは感じず、ただ・・・ただ・・・心地よいエネルギーしか感じなかったノエリ。

「今日は、もうこれはしないからね」

 そう言ってジックニーが見せたのは避妊具だった。

「この前はこれ使ったけど、もういいよね」

 そう言われて、ノエリはちょっと恥ずかしそうに頷いた。


 遮るものがなく、そのままジックニーを感じられる喜びが、体に伝わってくる。

 ギュッと、ジックニーの背中にしがみ付いてノエリは身を任せた。

「ノエリ・・・愛しているよ・・・」

 ノエリの額に額をくっつけて、ジックニーはとても幸せそうな目をしている。