「咲?」
ここは公園のトイレの中。
誰も入ってこないだろうと、ここで時間がわからなくなるくらい泣いた。
なのに、そこには、
「…もな…んで、なんでここにいるの。」
「咲、ごめんね。私が気づいてあげられなかった。ごめんね。」
もな、ありがとう。
でもね、私の心の傷は、そんなのじゃ治らない。
「ごめん、もな、今は一人にさせて。」
嘘だよ。
本当は一人になんてなりたくない。
でも、もうもなに悲しい思いをしてほしくない。
だから、私なんてほっといて、自分の好きなことして、幸せになって。