「もな、あのね、これには訳があって…」
「ゆっくりでいいよ。」
これを話したら私を突き放す?
「あ、あのね、私、治すことにしたの。」
ゆっくりでいい。
もななら分かってくれる。
「でも、りゅうちゃんには言わないでほしいの。」
ああ、言ってしまった。
ほんとはいやだよ。だけど…
「分かった。咲がそれでいいなら。」
「うん!もななら分かってくれるって信じてたよ!ありがとう。」
ほんとにうれしかった。
でも
「なんでもなは私を突き放さないの。私、あんなに酷いことしたんだよ?」
「いいの。それにあの時は咲のほうがもっとつらかってでしょう。」
もな…
ありがとう。本当にありがとう。
私、頑張る。