佐恵子と2人で昨日の夢について話しながら階段を下りて行くと、今度は右手へと続いている。


この先には食堂と購買があるため、生徒達でごった返しているはずだ。


まさかその中に入って行かないといけないんだろうか?


そう思うと一瞬気が引けた。


しかし、食堂の中にいるということは校内にいる誰かと繋がっている可能性が高くなるのだ。


あたしはゴクリと唾を飲み込んで足を進めた。


「なんか、急に緊張してない?」


佐恵子にそう聞かれたので「だって、糸の先が……」そこまで言い、あたしは生徒達でごった返している食堂へと視線を向けた。


やはり、糸の先は食堂へと続いていたのだ。


「この中の誰かってこと!?」


「そうかもしれない」