「でもさ、一回くらいチェレンジしてみてもいいんじゃないかな?」


まだ希望を捨てきれていないようで、佐恵子が言う。


「まぁね……」


同じ学校の生徒である可能性だって、もちろんある。


「わかった。休憩時間に探してみるね」


そう言うと、佐恵子は喜んで「それならあたしも一緒に!」と、言ったのだった。