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制服に着替えて外へ出てみると、赤い糸はずーっと先まで続いていることがわかった。
自分の心臓がドクドクと跳ねているのを感じる。
これが本物の赤い糸なら、あたしのこの先に王子様がいる……?
「あら、朱里ちゃんおはよう。今日は早いのね」
玄関先で赤い糸を見つめて突っ立っていると、隣の家のおばさんが顔を出した。
手にはゴミ袋を持っている。
「あ、おはようございます」
ペコリと頭を下げて、歩き出した。
「最近あの男の子見かけないけど、元気? あの子本当にカッコよかったわねぇ」
アイドル好きだと公言しているおばさんはそう言いながら、家の前のごみ収集所へ向かう。
カオルのことを言っているのだ。
カオルは何度かあたしを家まで送ってくれたことがあり、隣のおばさんも知り合いになっている。
「また今度連れて来てね」
イケメン好きなおばさんはあたしへそう言い、スキップでもするように家へと戻って行ってしまった。
制服に着替えて外へ出てみると、赤い糸はずーっと先まで続いていることがわかった。
自分の心臓がドクドクと跳ねているのを感じる。
これが本物の赤い糸なら、あたしのこの先に王子様がいる……?
「あら、朱里ちゃんおはよう。今日は早いのね」
玄関先で赤い糸を見つめて突っ立っていると、隣の家のおばさんが顔を出した。
手にはゴミ袋を持っている。
「あ、おはようございます」
ペコリと頭を下げて、歩き出した。
「最近あの男の子見かけないけど、元気? あの子本当にカッコよかったわねぇ」
アイドル好きだと公言しているおばさんはそう言いながら、家の前のごみ収集所へ向かう。
カオルのことを言っているのだ。
カオルは何度かあたしを家まで送ってくれたことがあり、隣のおばさんも知り合いになっている。
「また今度連れて来てね」
イケメン好きなおばさんはあたしへそう言い、スキップでもするように家へと戻って行ってしまった。



