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放課後になると、あたしは3年生の下駄箱までやってきていた。


次々と先輩たちが出てくる中、あたしは二村先輩ただ1人だった。


これからサッカー部の練習があるだろうけれど、1度はここを通るハズだった。


「ちょっとあんた」


後方からそんな声が聞こえてきて振り向くと、見知らぬ女子生徒が3人立っていた。


なにやら腹を立てているようで、あたしは睨み付けられている状態だ。


「なに?」


何年生か知らないけれど、初対面の人に睨まれる筋合いはない。


あたしは低い声でそう言って3人を睨み返した。


「今日の昼間グラウンドにいたでしょ」


ポニーテールをしている1人にそう言われて、あの時見学していた女性との1人だとわかった。


「いたけど、なに?」


おおよそ二村先輩のファンか何かだろう。