ストーカー

日菜はそう言って笑顔を浮かべた。


「カラオケいいね! 行こうよ遙」


美咲があたしの手を握ってそう言った。


「そうだね。久しぶりに行こうかな」


シャッター音が聞こえ始めてからあたし自身が慎重になって、外で遊ぶ回数は減っていた。


だから余計に気に病んでしまうのかもしれない。


今は家の周りを警察が巡回してくれているし、いつも通りの生活ができるはずだった。


「じゃあ決まりね」


日菜は嬉しそうにそう言ったのだった。