あたしは頷いた。


「だから、２人にも犯人捜しを強力してほしいの」


「それはいいけど、犯人捜しなんて危険じゃないの？」


美咲が心配そうな表情でそう聞いて来た。


「別に捕まえるワケじゃないから大丈夫だと思う。犯人を見つけて、警察に連絡する」


「そっか。それならいいかもね」


日菜は頷いてくれた。


「でもさ、ちょっと気になる事があるんだよね」


そう言ったのは美咲だった。


「気になることって？」


「うん……実は、前の合コンの時に会った男子の１人が、まだ遙のことがいいって言ってるみたいで……」


申し訳なさそうにそう言う美咲。