ストーカー

1人で行動できないということは、コンビニに行くことも簡単にはできないということだ。


「行き帰りは俺たちがいるから大丈夫だろ」


そう言って璃桜は牛乳を飲みほした。


パックがベッコリとへこんでいる。


「そうだね。あたしたちが送り迎えできるよね」


日菜がうんうんと頷いてそう言った。


「ちょっと待ってよ。そんなの申し訳なくて頼めないよ」


だいたい、あたしの勘違いかもしれないのだ。


それでみんなの時間を犠牲にするなんて、できない。


「じゃあどうするつもり? なにかあってからじゃ遅いんだよ?」


美咲は本気で心配してくれている。


「防犯ブザーを持ったり、家に帰ったらできるだけ出ないようにするよ」