怖かった。


けれど、今こうして璃桜が近くにいてくれることが、あたしにとってすべてだった。


「あのメッセージは警察にも伝えたから、今動いてくれてる」


「うん……」


「それに、病院にいれば安全だ。遙の名前は表に出してないし、俺と遙の両親以外には病室を教えないように伝えてある」


「ありがとう、ありがとう璃桜……」


もう大丈夫なんだ。


その安堵感からまた涙があふれ出した。


西村君の、弟のことも早く警察へ知らせなきゃ。


でも、もう少しこうしていたい……。