カメラの画像を見ても、わからなかった。


西村君か、もしくはサッカー部の誰か。


断定はできなかった。


「行き帰りが危ないから、璃桜君に送り迎えを頼めるかしら」


そう言ったのはお母さんだった。


あたしを責めない分、少しだけ気分が軽くなる。


「今は部活が落ち着いてるから、頼めると思う」


あたしも、璃桜が一緒の方がいい。


部活が忙しくなったら無理だけど……。


「そういう男とフラフラしてるからダメなんじゃないのか!?」


バンッとテーブルを叩いて怒鳴られ、身がすくんだ。