できれば璃桜の元カノなんかには会いたくないし……。


「璃桜は好きになったら一直線だって話なら、あたしも聞いたよ」


日菜がそう言った。


「そうなんだ……?」


「うん。サッカーでもそうじゃん?」


そう言われればそうかもしれない。


璃桜はサッカーに一直線だ。


「元カノにこっぴどく怒られて、今は自重してるのかもね」


日菜の言葉に、あたしはひきつった笑顔を浮かべた。


そうなのかもしれないけれど、ストーカーの正体が璃桜だなんてやっぱり思えなかった。


西村君に、あたしに近づかないようにと警告が出されてからシャッター音も聞こえないし、視線も感じなくなった。