小六の初め、私はあの出来事以来、恋愛にトラウマができてしまった。
でも、戸川の事を考えると胸が苦しくなる。まだ好きなのではないか、そう思わないようにしていた。

でも、耐えられなくなって思いきって友達に相談した。そしたら、、

「好きならそれでいいじゃん」

そのたった一言で私は心うたれた。

それからまた、戸川を好きな毎日がはじまっていった。

クラスも違うのに、ドキドキが止まらない、遠くで見てられるだけでも嬉しい、やっぱり恋愛って楽しい、そう思った、、。

そして小学校の卒業式がやってきた。

私は友達に背中をおされ、卒業アルバムの最後に、サインを貰えるよう、戸川に頼みにいった。

すると、戸川は書いてくれた。

しかも、戸川のサインと一緒に、メッセージも書かれていた

"中学校でもよろしく"

たったその一言だけなのに、嬉しさがこみ上げてきた。