夢か現実か〜神様との恋は神級??〜




気がついたら走っていた。
まだ近くに彼がいることを願って。






「あなたは誰?」

そして見つけるなり、わたしはそう叫んだ。




「天空の神、そして神界の王、イルンだ。」





「ずっと待ってたはずなのに、忘れてしまってごめんなさい。」

そうだ、彼はわたしの運命を変えてくれた、大切な人だ。
ずっと、会いたかったはずだったのに。


「本当に、手の掛かる神家だ。」

「会いたかった。」

「全く、気づくのが遅すぎる。」

そう言うと彼はわたしを抱きしめた。
再会したときよりもずっと強く。
まるでわたしの存在を確かめるように。




そして目が合ったわたしたちは、何も言うことなく、唇を重ねた。



「………イルンさんっ」

「名前で呼ばれるのも悪くないな。」

「…………っ」



柔らかな笑顔から一変して、何か企んだ笑みを零すと、イルンさんはわたしに深いキスを落とした。
















わたしの見た夢は必ず現実になる。
こうして、離れて記憶を失っても必ず。



辛い思い出だった夢の記憶が、今日初めて幸せな記憶となった。



全てはこの美しくて甘い、神様のおかげで。