桜の木の下で

意味が分からない。

話があるって言ったのは菅田さんなのに。
もういいだなんて……。
気になるよ……。

「行くぞ」

私の手を掴んで歩き出した。

「えっ?」
「……」

菅田さんは黙ったまま。
私もそのままドキドキが伝わらないように歩いた。