桜の木の下で

「紀輝来るって」
「えっ?彼氏さん来るんですか?」
「うん、私が酔ってるから……」
「羨ましいです」

本当に羨ましい。
いつも優しい彼氏さん。

私も私だけ思ってくれる彼氏が欲しい。


もう、この際やけくそだ。
飲もう。
記憶がなくなってしまえばいい。
そうすればこんなに苦しい気持ちから
楽になれるのに……。