「大ちゃん、ありがとう」


「なんで、ありがとう?」


「いってみただけ」


「なんだそれ」


舞が涙目なのには気づいていたけどあえて触れなかった。

俺自身も泣きたいくらい嬉しかったから。



あのあと正式に結果発表があり総合優勝を果たした俺は胸がいっぱいで夜眠れなかった。