ドーン 「うわー、綺麗」 タイミングがいいのか悪いのか花火があがった。 舞の横顔をみると嬉しそうに眺めていて。 俺は舞を抱きしめていた。 「だい、ちゃん?」 「ごめん、すこしこのまま・・」 「うん」 舞は突き放すどころか俺の背中に手をまわしてくれた。 このまま、時がとまればいいのに。 もう未来なんてなくてもいい。 ただ、舞がそばにいてくれたらいい。 それ以外俺はなにもいらなかった。