「あのさ、もしかしてだけど、菊池さんって・・亡くなってる?」


本人に直接聞くなんて最低だと思いつつ、ほかにいい言い回しが思いつかなかった。


「そんなわけないじゃん!大ちゃん男友達全然いないからさ心配で」


でも菊池さんは最後まで「うん」とは言わなかった。


強いなって思った。


きっと誰にも言わずに、悟られずに、いつか時がきたら消えようとしているんだなって。