「それで俺聞いてみたんだ。最後まで本当のことは教えてくれなかったけれど。でもこういったんだ」

「いつかわたしは大ちゃんの前から消えるって」


「っ」


「それに大輔への気持ちを聞いたら泣きだしちゃって。それで俺確信した。あのとき菊池さんは大輔のことすきだと思うよっていったのは、結ばれてほしいなって思ったから。でも、こんなに早く菊池さんが消えちゃうのは俺想像してなくて。ごめん」


光のせいじゃない。


光は単純に俺と舞のことをずっと見守っててくれたんだ。


「それと、もし消えたときに大ちゃんが死のうとしたらとめてほしいって頼まれた。でも、俺は菊池さんに頼まれたからとめたんじゃないよ。俺も大輔に生きててほしいって思ったから」


あそこで死ぬことは、俺の自己満足にすぎなかった。

ただ現実から目をそらしたかっただけで。