松原君の攻略は難しい。

「んん…」


え!?ここどこ!?


気づくと、私はベットの上にいた。


そう言えば、朝微熱あったっけ…


「うっわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


横には零がいた。


「あんたさ、俺見るといつも叫ぶね。」


「…」


待って、顔みて話せない…


「…こっち見ろって」


無理やり顔を動かされる。


「…!!」


目の前に零の顔がある。


どうしよう、私今絶対とんでもないくらい、顔赤い…


「…あっつ…やっぱまだ熱あるんだな」


…相手が鈍感でよかった。


「ごめん。」


ん?前も同じこと言われた気がする。


「奈子が嫌がることはしないって決めてたんだけど。」


「あ、いや、だ、大丈夫…」


本心は大丈夫じゃない。


どうにかして欲しい。なんでこんなにドキドキするの…


「奈子、」


「…はい」


待って、綺麗な瞳で見つめられると、心臓が持たない。


「っーーーー、ごめん!教室帰る!!!」


私は逃げるように保健室を出た。