松原君の攻略は難しい。

「あ、奈子、真希、おはよ〜」


クラスメイトが挨拶してくれる。


「おはよ〜」


「真希ぃ、前言ってた雑誌、持ってきてくれた〜?」


「あ、うん!ちょっと待ってね!もー、この雑誌めっちゃ面白くてさ〜」


「私も見たかったんだよね〜真希感謝!」


ほかの女子と真希の会話を眺める。


やっぱ、女子だなぁ。


って、そう言えば、零は…?


教室を見渡すと、いた。


うわっ、どうしよう。


本人見ると、なんか色々思い出す…


触られた、冷たい手


見つめられた綺麗な瞳


私は勝手に顔が赤くなる。


ちょ、なに、私意識しまくり…!?


「あ、奈子」


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


やっぱり、こいつだ。


そこには案の定零が立っていた。


また大きな声を出した私をびっくりした顔で見つめる。


いや、そんな顔したいのはこっちだし!


「今日、生徒会」


「は、はい!分かりました!!!」


私は零の顔を見ずに返事をする。


やっぱ、私の予想した通りだ。


あいつも言わば、ぷれいぼーいだ。


いつも女と遊んでるんだ。


気軽に家に上がらして、あんなことやこんなこと、してるんだ。


そんなことを考えると無性にイライラしてくる。


ほんとに、何なのあいつは…!!