松原君の攻略は難しい。

着いた所は、家の前。


「ここ、俺んち。」


「へ、へぇ」


で?


「感悪っ」


「は!?」


「俺んち入れって言ってんの。」


「え、いや、別にいいし!!」


「いいから。」


無理やり家に入れられた。


や、やっぱ無理でしょ!!


「いい、帰る。」


「聞き分け悪いなぁ」


そういい零は私にそっとバスタオルを巻く。


「わっ」


「風邪ひく。」


「あ、ありがと…。」


なんかちょっと申し訳ない。


「ね、ねぇ…!!」


焦っていたのか。


靴下が濡れていたからか。


私は見事に何も無いところで滑った。


「痛った…」


ゆっくり目を開けると、零を下敷きにしていた。


「わ!え、ごめ!!!」


「ねぇ」


零がそっと話しかけてくる。


「下着、透けてるし。髪も濡れたまんまだし。何?誘惑してんの?」


「そ、そんなんじゃないし!!!」


零はそっと私の背中を手で撫でる。


「ひゃっ」


まって、変な声出た…


退けたいのに、退けれない…


「そんな声出されてさ、俺が冷静だと思ってるわけ?」


私をぎゅっと抱きながら、零は私のブラホックを外す。


「ちょ、なにやってんの!?」


ダメだ。このままになってたら、こいつの思うようになってしまう。


私は思わず、零の頬を叩いた。


「零が何考えてるかわかんない…!!」


そういい私はバックを持って急いで零の家を出た。


なんなの?なんなの!?


訳わかんないよ…


雨なのか分からないけど、私の頬にはそっと涙のようなものが伝った。