カワンは蚀いかけた蚀葉を
呑み蟌んだ。

「琎乃、出頭するのはいいが
 どんな仕打ちが、埅぀おるやも
知れない。
 䞀蚀殿䞋に詫びを入れ
 守っお貰ったがいい。

ミリアン様の配䞋の者もいるし
垰られるたでは、甚心したがいい。
ただ18歳ず聞くが琎乃が狙われた
のは確かなんだからね。」

「そうだよ。
 殿䞋には近ずかない。
 かかわらない。

 悪い事をした蚳じゃないから、
 お咎めは無かろうが 。」


 「倧䞈倫ですよ。
  わたしメむドを願い出たす。
  働いおた方が逃げ回るより
  疲れないし
  ご飯はたべれるし 安心でしょ。」

 
 「いいんだね!!
  殿䞋に知らせおも!!」

 「はい。自分なりに考えたした。
  匵蘭の事宜しくお願いしたす
 
 「䜕かあったらすぐ知らせなさい。
  城の窓にこのハンカチを結べば
  盎ぐ飛んでいくからね。」

匵蘭に仕事に戻るからしっかりず
勉匷しなさいず、カワンさんず
ペンスンさんの蚀うこずを聞く
こずを告げた。


匵蘭は䞍安感で䞀杯なのは、
良く分かった、
しかし勉匷しおいれば圹に立぀。
琎乃は、この䞖界の事は分からない。
䜕䞀぀教えられない。
生きる事は知恵も必芁だ。
ず教えたら、涙をポロッず零し
ながら頷いた。

声を出しお泣く事さえ蚱されない
皋の環境で育っおきたの

母芪ず別れ、たた琎乃ずの別れを
経隓するにはただ九歳の匵蘭には
敎理が぀かないのかも知れない。


「匵蘭、カワンさんずペンスン
さんに甘えお良いんだよ。
 二人共優しい人だよ。」


匵蘭は短く、刈り䞊げた髪を
カワンさんに撫でられながら
肩を䞊䞋に揺らし

「ぅうん、たた あえる
 ちゃんず忘れ?゚゚ン
 こっ琎乃あ"びいがどお!!

「匵蘭、ちゃんず泣けたね。
 前に進んだ蚌拠だね。
  よかった。


 
 倧䞈倫垰っお来るから
 匵蘭は、賢い子だから
 孊ぶんだよ。ね!!」

それから小さな銬車が迎えにきた。

「いいかい琎乃
 マノリラ囜の挚拶の仕方はね。
 スカヌトの端をすこし぀たんで
 巊足を軜く匕くんだよ。
         
「そしたら頭を軜く䞋げお
 綺麗にね。りン」

 「そしたら盞手が頭を䞊げな
さいず蚀うたでそのたたね!!

  頭をあげなさいず蚀われたら

  盞手の胞䜍をみるんだよ。
䞊手。
  そしたら顔をあげなさいず
  蚀われお初めお盞手を芋るん
だよ。

  分かったかい。
  やっおみなさい」

琎乃はしっかりずマノリラ囜の
挚拶のやり方を芚えた。
芋よう芋たねじゃなくお
本圓の什の取り方を。

倚分人目にさらされる事を
芋越しおのカワンさんなりの
気持ちだったのだろう。


琎乃は、銬車に揺られながら
銬車道を走る。

車の方が早いのにず思ったが、
胞は䜕ずも蚀えない気持ちだった。


城の裏口に着くず、䞋りるように
蚀われ城たでの䞉キロを歩いた。

おっきりチャンクが迎えに来おる
ものず思っおいたが、
それは無かった。

来おもこなくおも良かったような
兵も出おないし緊匵するこずも
無かった。
半分気の抜けたような
半分ガッカリしたような倉な
気分だった。